派遣看護師をやるなら最低限できて欲しい看護技術

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派遣看護師は楽だとよくいいますが、実際どんな技術があれば大丈夫なのか、不安ですよね。今回は私が派遣看護師として働いてみて「最低限この技術は必要だな」と感じた看護技術をご紹介します。

クリニックへの派遣

バイタルサイン測定・問診

バイタルサイン測定はどこにいっても必要な看護技術です。体温、血圧、脈拍、SpO2を測って、正常か異常か判断できれば大丈夫です。測定技術で1番難しいのは血圧かもしれませんが、最近は自動で測ってくれる機械も多いので心配はありません。疾患によっては体重や身長も計測することがありますが、技術としては難しくないので問題ないでしょう。

問診は普段何気なく行なっているかもしれません。クリニックでは特に意識して行うので、敢えて挙げています。流れとしては初心の方であれば記載した問診票があるので、それを元に症状の詳細を聞いていき、不足分を医師が更に聞いて指示を出すという感じです。高血圧や糖尿病など、長く通われている方はカルテから情報を取り「最近どうですか」と病状を確認する形になります。

採血、注射・点滴

針もの関係もバイタルサイン測定や問診と同様、基本的なものになります。「採血は苦手…!」なんて人もいるかもしれませんが、病院に入院している患者さんよりも指示が入り健康的な患者さんが多いので、思ったよりも採血に苦労しません。時々「私、血管出づらいのよね」という方もいて、失敗してしまうこともあります。しかし、その場合は他の看護師もいるはずなので2回失敗したら交代してみましょう。

点滴・注射もルートを取る際は同様です。また、薬剤に関しては補液や抗生剤、制吐剤などが主に使うものなので、大まかなことを勉強していくといいでしょう。不安があれば、薬剤に関する書籍や添付書が大概あるので熟読してから業務を行うと良いです。

検査の説明

クリニックでの検査は病院ほど多岐に渡りませんが、採血や尿検査、レントゲン等の写真関係についてはある程度、説明できた方が無難です。最初の内は頑張って全てを覚える必要はありませんが、何の目的の検査なのかくらいは説明できると患者さんも安心できます。検査結果の判断については、医師の方から説明されるのでもし聞かれても「後ほど医師の方から説明があります」「医師から再度説明させますか」と切り抜けられます。正常・異常の判断は徐々に覚えていきましょう。

その他

診療科によって色々ありますが、私が体験したものでは滅菌、内視鏡介助、検体の処理、書類整理などがありました。正直、病院でやったことのない業務も沢山ありましたが、そのことを素直に伝えることで業務自体やらなくて良くなったり、指導付きで業務に入れたりしました。下手にできると嘘をついてしまうと問題になりかねないので、思い切ってできないと言ってしまう方が得策です。

デイサービスへの派遣

バイタルサイン測定

これについてはクリニックと同様です。流れとしてはまず利用者さんの自宅までお迎えに行って、デイサービスの方へ来た人から順次バイタルサインを測ります。そして、リハビリに入っていくような形になります。次から次へと利用者さんがやってくるので、時間との戦いになります。

歩行介助・体位交換

病院に比べてADLが高い人が多いです。しかし、リハビリを行うデイサービスにくるくらいなので健常者と同様という訳にはいきません。杖や車椅子を使用していたり、何かしら麻痺がある人もいるので、基本的な歩行介助・体位交換はできるようにしておいた方がいいです。

入浴介助、軟膏・創処置

入浴に関しては難しいことはなく、ほとんどの人がある程度自分でできます。介助の内容としては、認知症で上手く脱衣や入浴の動作ができない人を誘導したり、麻痺があって上手くできないような動作を補助するようなイメージです。

軟膏・創処置については、大袈裟なものはなく、擦り傷に絆創膏を貼ったり、保湿剤を塗ったり、湿布を貼用したりする程度です。利用者さん自身がよく分かっていて教えてくれます。それができない利用者さんの場合はきちんとご家庭から「こうして欲しい」という内容が伝達されます。

口腔体操

口腔体操は口周りのリハビリのことです。派遣に行ってすぐに口腔体操を担当して下さいと言われることは少ないですが、ない訳でもありません。ただ、看護師だからといって全員が口腔体操をできる訳でもないので、素直に伝えましょう。おすすめはスタッフさんに一度見学させてもらって2回目から自分で実施すること。内容としては難しくなく、マニュアルや手順が完備されていることも多いので、1度見れば問題なく行えるでしょう。

訪問入浴への派遣

バイタルサイン測定

主に全身状態を把握して、入浴可能か判断するために体温、脈拍、呼吸数、SpO2、血圧の測定を行います。バイタルサインが不安定な利用者さんには入浴でなく清拭が選択されます。「血圧が高すぎる、または低すぎる」「不整脈が頻発している」「熱発している」「呼吸状態が悪い」などです。入浴中も目で観察できるところは観察し、入浴に伴う状態変化がないか確認します。必要があれば、入浴の中止や急変時の対応、主治医への連絡も行います。

入浴介助、軟膏・創処置

入浴に伴う動作の介助は利用者さんのADLに応じて行います。歩いて自分でお風呂まで行ける利用者さんから寝たきりの利用者さんまでADLに幅があるので、事前にカルテから情報を取り対応します。私が派遣されたところでは、看護師は衣服の着脱と洗体の一部を担当していました。

軟膏・創処置はデイサービスに比べてやや重症度が高い場合があり、褥瘡の処置も含まれます。衛生材料や軟膏類は利用者さんの家にあるものから、事前に決められた方法で処置を行います。往診や訪問看護などで創や褥瘡の状況を追っていることもありますが、訪問入浴でも記録に残すこともあるので、ある程度、傷に関する知識が必要です。

呼吸器の管理

訪問入浴をサービスで選択する人の中には重症心身障がい者や終末期を自宅で過ごす人、脊損や疾病により体に麻痺が生じた人が主です。必然的に呼吸器を使っている利用者さんが多いです。

「呼吸器管理なんてしたことがない」という看護師の方もいるかもしれませんが、そこまで身構える必要はありません。…というのも、ヘルパーのスタッフが呼吸器の大体の扱いを知っているからです。

ただ、呼吸器の管理ができなければ生命に直結するため、事前学習をしておく必要はあります。できれば、呼吸器にトラブルが生じた際のシミレーションをしておくと尚良いです。どうしても呼吸器管理ができないのであれば、事前に派遣会社を通して、派遣先にその旨を伝えて、担当を外してもらいましょう。

施設関係への派遣

施設関係の派遣では、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、老人保健施設などが主な派遣場所になります。患者さんの重症度は違いますが、大まかに必要な看護技術は似通っているので、施設関係でまとめてご紹介します。

バイタルサイン測定

有料老人ホームであれば、利用者さんの人数が少ないこともあって、健康把握としてバイタルサインを全員行います。一方、特別養護老人ホームや老人保健施設は利用者さんの人数が多いため、介護職が関わりの中で違和感を感じた時に報告が上がり、そこで初めてバイタルサイン測定を行うことが多いです。また、終末期の人やバイタルサインが連日安定していない人、熱発している人などある程度狙いを定めてバイタルサインの把握を行います。

与薬(貼り薬・点眼)

食事に合わせて内服薬を与薬することが主な役目になります。また、約束指示を利用して頓服を与薬することもあります。その他、湿布などの貼用、点眼も看護師の役割になります。時には麻薬を扱うこともあるので、予備知識として学習しておくと良いでしょう。

採血、注射・点滴

(有料老人ホームでは針ものは実施しません)

採血は糖尿病などの慢性疾患をフォローする時に行うことが多いです。また、食事を拒否する人や高齢者なので熱発する人は施設に多く

吸入・吸引

高齢者は特に排痰が上手くいかないことが多く、吸入・吸引の技術が必要になります。気管孔から吸引を行うということはないですが、最低限の知識の再確認をしておきましょう。吸入薬に関しては、色々なタイプがあるので吸入器の扱いを周りのスタッフに確認すると良いです。また、薬効や副作用がわからなければ、時間に余裕があることが多いので、その場で調べることも可能でしょう。

食事介助、経管栄養

私が派遣された施設では、人手が足りない時に食事の介助を依頼されることがありました。利用者さん1人1人の摂食方法は個別性が強いので、いきなり「この人の食事介助に入って下さい」とはなりません。ある程度の情報提供をしてもらい、指導者が付いた上で食事介助を行い自立するというパターンが多いです。

経管栄養

導尿・バルーン交換

排便処置

軟膏・創処置

看取り・死後処置

施設では、家族が延命処置を希望しない場合も多く看取ることも多いです。病院のように点滴や心電図の装着を行うことは少ないので、頻繁に訪室して呼吸状態から状態把握を行います。

呼吸が一定ではなくなってきたら、お亡くなりになることが多く「もう少しで危ないかもしれない」というタイミングでご家族に連絡します。もちろん、ご家族が間に合わない場合もあれば、その日の内に間に合わないこともありますが、こればかりは仕方ないので割り切るしかありません。

死後処置は場所によって道具がまちまちかもしれませんが、大まかに「傷を隠す」「チューブ・カテ類は除去する」「体液の流出を防ぐ」「顔貌を整える」がテーマになります。何もしないところから、軽く化粧をするところまで様々ですが、派遣先にある死後処置の道具と方法を確認の上、行いましょう。

まとめ

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